静かなる闘志

さて、世間やマスコミがやかましいくらいメダルメダルと騒ぎ立てて、一向に獲得が無いことに苛立ちを覚え始めていた今日この頃、私はさしたる関心も無くほとんど観戦することもなかったのだが、何故かフィギュアスケートはなんとなしに観ていたりしたわけで。

“無欲の勝利”

とでも言ってしまえば簡単なのかもしれない。本人曰く、「自分の次の世代の五輪だと思って臨んだ。結果、こういうことになった。」 しかし、勝つつもりがないのであれば誰もこんな辛い猛練習を重ねてまで臨まないわけで。

スルツカヤ、コーエンといった金メダル候補が相次いでミスをしてしまったことも要因の一つであろうが、ここ一番の大舞台でミスすることなく自分の演目を演じきる胆力こそが、本当の強さなのであろう。

改めて、素晴らしいパフォーマンスを披露していただいたことにに敬意を払いたいと思う。かの女王の背中を見つめ、次世代を担う人たちの4年後の奮闘へ期待をこめつつ。